腸腰筋が硬くなると腰痛や股関節痛が発生します

股関節と骨盤において注目される腸腰筋は、ダイエットから予防医学までさまざまな分野で活躍します😄🥲

⚫︎姿勢や歩行に深く関わる腸腰筋
腸腰筋は股関節と骨盤の深部にあり、コアやインナーマッスルの観点から近年注目されています。腸腰筋とは、腸骨筋、大腰筋、小腰筋の3つの筋肉を合わせた総称で、歩行では脚を前方に降り出すときに使われます。腸腰筋を鍛えると高齢者の転倒が予防できるという報告もあり、ダイエットから予防医学まで幅広い分野で活躍する筋肉です。
腸腰筋は股関節の屈曲に働きます。大腰筋と小腰筋は腰椎を起始として股関節をまたいで停止するので、股関節と腰部の動きに関わっています。腸腰筋が短縮すると骨盤を前傾し、反り腰の原因となります。
また腸腰筋症候群といって、長時間のデスクワークなどにより筋肉が硬くなって短縮し、腰痛や股関節痛などさまざまな痛みを出すことがあります。長期に渡り間違った使い方をすると、片方の腸腰筋が短縮して骨盤を引き上げ、見せかけの骨盤のゆがみを作り出すこともあります。
腸腰筋は深部にあるため、自分ではマッサージすることが難しい筋肉です。逆に考えると普段は放置されていることが多く、この筋肉にアプローチできると効果的なことが多いのです✨

座った姿勢で脚が挙がりにくかったり、歩行時に脚を前方に降り出すときに痛みがあるからといって、「腸腰筋を鍛える」というのは誤っている可能性があります。
誤って筋肉を鍛えるとさらなる痛みを引き起こしたり、筋肉が硬くなり伸張性が低下したりする原因にもなります。ストレッチやマッサージなども行いながら、一番良い治療方法を決定していくことがおすすめです😊